今年も残すところ後約一ヵ月ほどになりましたね、
いかがお過ごしでしょうか?
毎年恒例の仕込み作業に追われておりますが、『味噌仕込み』
毎年だいたい10月辺りから仕込み始めます。
今年は第一回を11月20日にワークショップを開催致しました。
この日はとても暖かくてTシャツ一枚でも良い感じでしたねぇ・・
いやはや気候の変化に対応するのが大変です。
そんな中ですが、何とかみなさんと一緒に仕込みましたよ。
さて、今日のお題は【味噌】
味噌について
大豆、米、麦などに麴と塩を混ぜて発酵させる、日本古来からの伝統的な調味料のこと。
昔から『味噌は医者いらず』と言われて、体の健康を保つには最適な食べ物であり、薬としてなくてはならないものでした。
中でも
- たんぱく質
- ビタミン
- ミネラル
などが豊富で、体を温める効果があります。
また、女性にとっては最も最適な必須アミノ酸があり、
- 大豆イソフラボン
- 酵素
- 食物繊維
- リノール酸 メラニン生成を抑制する働きがあるので、シミそばかすにも良い。
- ビタミンE 抗酸化作用で酸化を抑える働きがある。
- 葉酸 大豆に含まれる
等々あります。
中でも、塩分については諸説ありますが・・・
1970年以降に味噌は塩分が高いため、血圧を上げると言う説がありました。
しかしながら、この説には確かな根拠がないため、現代ではあまり関係がないことが分かったのです。
逆に、体にとっては必要な産物なのです。
もうご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、長崎の原爆の話は有名ですが、長崎のある病院の秋月辰一郎医師、食用論の父とされる 【石塚左舷】(1851~1909)軍医でもあり、師と仰ぎまた、マクロビオティックの【桜沢如一】(1893~1966)から学んでいました。
そのことから、味噌や塩などの効果や効能を知っていたため
『食塩のナトリウムイオンは造血細胞に活力を与える、砂糖は造血細胞に対する毒素にもなる』
『塩がいい、玄米には塩、梅干しを食べなさい!』
『濃い味噌汁を飲み、塩で握ったおむすびを食べなさい!』と訴えたそうです。
病院に勤務する看護師たちに教え伝えたところ、看護にあたる人たちは、倒れることなくお世話ができて、患者さんの中で一人の原爆症の死者が出なかったのです。
※書籍 【体質と食物、健康への道】1980クリエ出版より
日本人の体は、米、麦、大豆からなるのです。
1986年チェルノブイリ原発事故の後海外では、味噌レシピが反響を呼び、発酵食は日本古来の調味料で、正に、【命を守るものである】
今、コロナウイルスの影響で?影響か?疑問ですが、気持ちも落ち込み、免疫力も低下している時にこそ、【味噌】は身近な食べ物なのです。
- 解毒作用
- 造血作用
- 抗酸化作用
がある味噌のある暮らしをおすすめします。
さて、本題はここからですよ・・・
味噌とキセル
みなさんは、【煙管】キセルって知っていますか?
昔の人は、タバコを吸うときの必須アイテムだったとか・・『煙草飲みにはお味噌汁』と言われたほど。
しかし何故、味噌とキセルが関係するのか?ですよね。
それはねですね、味噌には脂溶性があり(あぶらを溶かす作用のこと)があるのです
と言っても直接味噌が体に届くわけではありません、人の場合での味噌の役目は、口や喉に付着したヤニ汚れを洗い流す効果があり、また味噌の成分のビタミンB群がニコチンの有毒物質を取り除いてくれると言われる由縁なのです。
私が、嫁いだ時には既に時遅しでしたが、キセルで煙草を吹かす粋な100歳のおばあちゃんに会いたかったです
そして、いろんな話を聞きたかったなと・・
40代の若さで先立ってしまった旦那様の後を継ぎ、6人の子どもを育て上げた気丈なおばあちゃんに会いたかったです。
もちろん、濃いお味噌汁を飲んでいたことでしょう・・・と。
では今日はこの辺で。
日々の暮らしに役立つ知識、暮らしの中のヒントを得られる学びの場という意味を込めて「暮らしの中の寺子屋」と名付けました。
どんな人にも気軽に学んでいただける環境を整え、学びの門を広く開けております。
暮らしの中の居場所は他人の中だけでなく、自分自身の心の中にもあるということに気づくためのお手伝いをさせていただきます。